ZOIDS フルメタルクラッシュ

TOMYのゲーム、ゾイドフルメタルクラッシュの紹介です。 
タイトルをクリックすると、前作であるストラグルの攻略へ。

レビュー

 TOMYの玩具「ZOIDS」を題材にした格闘ゲーム。

 PS2版「ゾイドストラグル」の移植では無く、ゾイド、キャラクターの追加、オリジナルキャラによる新しいストーリーモードと、ハードは違えど続編にあたり、基本的な部分は下でレビューしているゾイドストラグルと同じ。
 ゾイドストラグルと比べると、新ゾイドが数体追加され、ガードシステムが大きく変更されている。

 フルメタルクラッシュが前作であるゾイドストラグルと一番違う点はハードの変更だろう。PS2からGCにハードが変更されたことにより、読み込み時間が圧倒的に早くなっている。ゾイドストラグルの時はその長いロード時間がちょくちょく読み込みが入る格闘ゲームとしては致命的な程だったが、ゾイドフルメタルクラッシュではすごく快適に遊ぶことができる。
 GCはPS2と比べれば普及台数は少ないだろうが、同じゾイドゲームのゾイドVSシリーズなどもあり、ゾイドファンにGCユーザーが多いことを考えても、ハード移行は成功だと言えるだろう。出来れば今後もXbox360やレボリューションなどへ展開して欲しいところだ。

 追加された新ゾイドは、ライガーゼロのCAS形態各種、ジェノザウラーなど既に登場していたゾイドのバリエーション機のようなゾイドもあるが、どれも特徴がうまく出ていてとても良い感じだ。
 完全に新規に追加されたゾイドに関しては、デススティンガーがちょっと強すぎることを除けば全くの文句なし。どのゾイドもとても良い。

 ガードシステムの変更については、最初は違和感や大味感を感じたが、やり込むうちに良い変更点だと感じれるようになった。
 ゾイドストラグルではガード崩しの手段が射撃と格闘の2択だったため、射撃武器を持たない格闘装備にカスタマイズしたりすると、対戦では相手のガードを崩すのがとても困難だったが、ガードクラッシュが追加されたことにより、格闘戦で戦いやすくなっている。
 射撃は相対的に見れば弱体化しているが、もともとが格闘ゲームであるだけに、射撃がすごく強かった前作から修正が入ったのは妥当なところだろう。
 しかし、格闘のガードゲージを削る能力は少し高すぎる気もする。多くのゾイドでは相手に格闘コンボを2回決めればガードクラッシュさせることが出来るが、ガードクラッシュ後はかなり不利であり、そのまま勝負が決することも多い。相手がガードしててもゴリ押ししてガードクラッシュさせて、そのまま勝負がついてしまうような対戦よりは、相手がガード重視で固まってたらガードクラッシュしてしまう、くらいのバランスの方が良いだろう。ガードゲージが今の2倍くらいあるとちょうど良いと思う。そこら辺の細かい設定がOPTIONで変更することも出来ないのも難点か。

 総括すると、前作ゾイドストラグルの「続編」として評価すると、少し物足りないかも知れない。ゾイドのグラフィック、技、バランス等、既存キャラではほとんど一緒だからだ。ハード移行に伴う「追加要素つき移植」であり、バージョンアップ版と考えた方が良いだろう。
 しかし、頻繁に遊ぶ人にしてみれば読み込み速度の上昇と、少しのゾイドの追加だけでも十分に買うメリットはある。また、ゾイドストラグルを持ってない人ならこちらを買った方が楽しめるはずだ。1作目があまりに完成度が高かったために2作目のインパクトは薄いが、カスタマイズ面などをとっても確実にバージョンアップしている。
 ゾイドを自分でカスタマイズし、ゾイドの動きを楽しみ、ゾイドで闘うことを楽しむ。ゾイド好きが遊ぶゾイドゲームとしては最高峰のゲームであることは間違いない。

ZOIDS FULL METAL CRUSH DATA
ハード Nintendo GameCube
発売元 TOMY
開発元 8ing(EIGHTING)
ジャンル 対戦カスタマイズ格闘
発売日 2005年10月27日発売
定価 7140円
ゲームモード ストーリーモード VS CPUモード
VS HUMANモード Ziファイターズモード
カスタマイズモード  
登場ゾイド
赤文字は追加ゾイド
ムラサメライガー シノビライガー
デッドリーコング デススティンガー
エレファンダー ジェノザウラー
ライガーゼロ・イェーガー ライガーゼロ・シュナイダー
ライガーゼロ・パンツァー  
ブレードライガー コマンドウルフ
ライガーゼロフェニックス ディバイソン
ゴジュラスギガ 凱龍輝
セイバータイガー レッドホーン
アイアンコング ジェノブレイカー
バーサークフューラー デスザウラー
ライガーゼロ  
登場キャラクタ
赤文字は追加キャラ
使用制限
登場作品
ケイン
パイロット限定
ZOIDS STRUGGLE
ルーシェ
サブパイロット限定
ZOIDS STRUGGLE
ルーシュ
ZOIDS STRUGGLE
シェリル
ZOIDS STRUGGLE
ジョセフ
パイロット限定
ZOIDS STRUGGLE
ルージ
ZOIDSジェネシス
レ・ミィ
ZOIDSジェネシス
ガラガ
ZOIDSジェネシス
ザイリン
パイロット限定
ZOIDSジェネシス
RD
ZOIDSフューザーズ
スイート
サブパイロット限定
ZOIDSフューザーズ
マスクマン
ZOIDSフューザーズ
ブレード
パイロット限定
ZOIDSフューザーズ
ガミー
パイロット限定
ZOIDSフューザーズ
バン
アニメZOIDS
フィーネ
アニメZOIDS
レイブン
アニメZOIDS
アーバイン
アニメZOIDS
ムンベイ
アニメZOIDS
トーマ
パイロット限定
アニメZOIDS
ハーマン
パイロット限定
アニメZOIDS
シュバルツ
アニメZOIDS
ヒルツ
パイロット限定
アニメZOIDS
リーゼ
アニメZOIDS
プロイツェン
パイロット限定
アニメZOIDS
ビット
新世紀/ZERO
バラッド
新世紀/ZERO
リノン
新世紀/ZERO
レオン
パイロット限定
新世紀/ZERO
ジャック
パイロット限定
新世紀/ZERO
ハリー
パイロット限定
新世紀/ZERO
カークランド
パイロット限定
新世紀/ZERO
ベガ
パイロット限定
新世紀/ZERO
レイ
パイロット限定
ゾイドバトルストーリー
アンナ
パイロット限定
ゾイドバトルストーリー
ゲイツ
パイロット限定
オリジナル
グローリエ
パイロット限定
オリジナル
シュネル
パイロット限定
オリジナル
ノルデン
オリジナル
リーリエ
オリジナル
オスト
オリジナル
ネルケ
オリジナル
トルネード
オリジナル
グレル
オリジナル
パルフェ
オリジナル
エインガング
パイロット限定
オリジナル
メーア
オリジナル
ベルク
パイロット限定
オリジナル
ノア
サブパイロット限定
オリジナル
アッソー
サブパイロット限定
オリジナル
ムート
サブパイロット限定
オリジナル



ZOIDS STRUGGLE(ゾイドストラグル)

TOMYのゲーム、ゾイドストラグルの紹介です。 タイトルをクリックして攻略へ。

レビュー

 TOMYから発売されている玩具「ZOIDS」を題材にした格闘ゲーム。

 数年前にアニメと共に復活した新ゾイドシリーズと、今年アニメが放映されホビーとしても新展開中のZOIDS FUZERSのゾイドやキャラクターが登場する。
 簡単なストーリーの元、オリジナルキャラを主人公に話を進めるストーリーモード、CPU、他のプレイヤーと対戦するVSモード、ランダムにCPUと数戦しポイントを稼ぐZiファイターモード、獲得したポイントでパーツを購入しゾイドをカスタマイズするカスタマイズモードがある。

 登場するゾイドは13体と少な目だが、何十種類ものカスタマイズパーツの組み合わせは途方も無い数になるので、システム的にはゾイドの数は気にならない。しかし、お気に入りのゾイドが登場してない人もいるだろうし、そこは次回作に期待したいところ。

 ゲーム内容はフィールド内で相手ゾイドと1対1で対戦するもの。格闘、射撃、追加武装がそれぞれワンボタンでシンプル操作になっており、ボタンを連続で押すことによりコンボになる攻撃や、十字キーと組み合わせて出すことの出来る攻撃など、単純なだけではないのも良い。しかしキーコンフィグに難があり、LRボタンに割り当てれる操作と○×□△ボタンに割り当てれる操作が決まっており、キーコンフィグの自由度が低い。
 フィールドは起伏や障害物等はない。しかし、広いフィールド、狭いフィールド、明るいフィールド、暗いフィールド、霧が発生しているフィールド、土煙がすごいフィールドなどそれなりに変化がある。特に土煙が立つフィールドは必見で、ダウン時などはすごい迫力になる。大型ゾイドが歩いてももうもうと土煙が上がるのもリアル。

 ゾイドの動きは細かく、かつリアルに挙動が再現されている。間合いの変化による拡大縮小や、視点の回転もとてもスムーズでゾイド同士の戦いを存分に堪能できる。
 ゲージを消費して使うEX攻撃もカッコイイ。アニメを再現したもの等はすごく熱い。しかし、通常の攻撃のパワーアップ版に過ぎないものも多く、使い勝手が良いゾイド、悪いゾイドも割とはっきりと分かれる。しかし、そこもカスタマイズ次第で補うことができるのはこのゲームの良いところ。

 モードに関しては、ストーリーモードには不満が大きい。登場するキャラクタが音声入りでしゃべるわけでもなく、フキダシでの会話をひたすら読んで、合間にCPUとの対戦があると言うもの。デモの最中はBGMすら流れず、セリフを早送りすることもスキップすることも出来ない。対戦も何度も盗賊と戦うことになったり、あまり盛り上がるものでもない。一応分岐があり、隠しキャラの出現条件があるので注意。
 Ziファイターモード、VSモードではひたすら対戦をすることになるが、本来格闘ゲームとはそういうものなので、こちらには特に不満は無い。ただ、Ziファイターモードは1セットマッチであり、1セット終わって相手が変わるたびにローディングが入るので、本来あまり長くないローディングを長く感じてしまう。

 全体として、ゾイドのファンゲームとしてはとても良く出来ている。ゾイドが好きな人なら買って損はしない。対戦相手が居ればなお良い。ストーリーに期待したい人や、一人で長い時間遊びたい人にはあまり向かないので注意。

ZOIDS STRUGGLE DATA
ハード PlayStation2
発売元 TOMY
開発元 8ing(EIGHTING)
ジャンル 対戦カスタマイズ格闘
発売日 2004年11月18日
定価 7140円
ゲームモード ストーリーモード VS CPUモード
VS HUMANモード Ziファイターズモード
カスタマイズモード  
登場ゾイド ブレードライガー コマンドウルフ
ライガーゼロフェニックス ディバイソン
ゴジュラスギガ 凱龍輝
セイバータイガー レッドホーン
アイアンコング ジェノブレイカー
バーサークフューラー デスザウラー
ライガーゼロ  
登場キャラクタ ケイン
オリジナル
ルーシュ
オリジナル
ジョセフ
オリジナル
ルーシェ
オリジナル
シェリル
オリジナル
バン&フィーネ
アニメZOIDS
レイブン
アニメZOIDS
アーバイン
アニメZOIDS
ムンベイ
アニメZOIDS
トーマ
アニメZOIDS
ロッソ
アニメZOIDS
ハーマン
アニメZOIDS
シュバルツ
アニメZOIDS
ヒルツ
アニメZOIDS
リーゼ
アニメZOIDS
プロイツェン
アニメZOIDS
ビット
新世紀/ZERO
バラッド
新世紀/ZERO
リノン
新世紀/ZERO
ナオミ
新世紀/ZERO
レオン
新世紀/ZERO
ジャック
新世紀/ZERO
ハリー
新世紀/ZERO
マリー
新世紀/ZERO
カークランド
新世紀/ZERO
ベガ
新世紀/ZERO
ザン
ZOIDS VS
ティータ
ZOIDS VS
コウキ
ZOIDS VS2
ゼル
ZOIDS SAGA2
ユーノ
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ZOIDS VS3
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ZOIDS VS3
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ZOIDSフューザーズ
チャオ
ZOIDSフューザーズ
ガミー
ZOIDSフューザーズ
ブレード
ZOIDSフューザーズ
バートン
ZOIDSフューザーズ
エミー
ZOIDSフューザーズ
マスクマン
ZOIDSフューザーズ
シグマ
ZOIDSフューザーズ
スイート
ZOIDSフューザーズ
RD
ZOIDSフューザーズ
 
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